Web3音楽プレイヤーのPENTAを調べてみた【ヘッドホンNFT】

PENTA-Web3

CryptoBellでWeb3に関する動向を扱っている、KOYAです。

先日、”Move to Earn”に続く、”Listen to Earn”のWeb3プロダクトが公開されようとしていることを観測しました。
そこで今回は、「音楽を聴くだけで暗号資産(トークン)がもらえる」新しいWeb3ミュージックプレイヤーについて最速で調べ、記事にしていきます。

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Web3音楽プレイヤーのPENTAとは?

まずは、運営のツイートをご覧ください。
この記事を書いているのが2022年4月26日の早朝なのですが、一日前の24日にPENTAは現れました。

「PENTAは、音楽を聴くだけで暗号通貨がもらえる、新しい『Web3ミュージックプレイヤー』です」という、キャッチーなツイートからメッセージは始まります。

大半のツイートは英語で世界向けに発信されているのですが、中にはこのように、日本語で日本人向けのツイートもありました。STEPNで浮かれる日本人向けの詐欺サービスかと思ってしまいますよね。ですが、「運営が日本人」だったので日本語バージョンがあるだけでした。運営に関して、後で紹介します。

PENTAの仕組み

このままツイートを紹介しつつ、説明を続けていきます。

PENTAでは、既存の音楽プレイヤーアプリであるSpotifyアカウントとウォレット(Metamaskなど)を接続できるようにするそうです。

そして、どのようなアルゴリズムでトークンを生成するかというと、”再生時間に応じて”トークンが生成されるようです。

さらに、”Move to Earn”のブロックチェーンゲームで日本で流行したSTEPN同様に、アイテムのレア度で獲得できるトークンの量が変わるとのこと。
“Listen to Earn”のPENTAでは、ヘッドホンNFTのレア度、レベル、ジャンルの影響がトークンの生成量に影響するそうです。

STEPNでは「スニーカー」がNFTでしたが、PENTAでは「ヘッドホン」がNFTになるということです。

ヘッドホンNFTの画像もすでに紹介されています。

STEPNでは「靴の修理」という概念がありましたが、ヘッドホンNFTにも、修理の概念があるようです。ヘッドホンNFTをMint(発行)し、使い、修理し、育てて、売ることができ、まさにペット状態ですね。音楽の再生時間に応じて修復が必要で、修復には費用がかかります。

1日に生成できるトークンの量は運営が設定していて、”ヘッドホンを成長させる”ことで、1日に獲得できるトークンの量が変わります。ここまではSTEPNのヘッドホン版ですね。

PENTAのブロックチェーンは?

Twitterプロフィールを見るに、Aster Network上に置かれるようです。公式からの発表ではないですが、あるツイートではNFTの取引手数料は6%と掲載されていました。

PENTA公開のスケジュール

これともう一つ前のツイートで、下記の情報が示されています。

  • プロトタイプ版がテストネットで2022年5月7日に公開予定 ※10ETH分配時点で終了
  • プロトタイプ版で獲得したETHの量に応じて、ベータ版にてオリジナルトークンを付与

まだ開発段階であり、2022年中盤、STEPNのように業界の話題になりそうです。

2026年、2030年までのロードマップはまだどうなるか未知数ですが、運営はWeb3にピポット前から音楽領域にコミットされており、「Web3」というよりは「音楽領域でインパクトを与えること」へのこだわりが強いように見えました。

どのようにしてWeb3音楽プレイヤーのPENTAは生まれたのか?

こちら運営の方のツイートです。

Axie infinityやSTEPNの”X to earn(クロス トゥー アーン)”型のブロックチェーンゲームの課題は、トークンエコノミーがいかに継続するかでした。いかに、一時的な盛り上がりで終わらないように運営できるかです。そこで、Xのところに、何を掛け合わせるかでサービスの魅力が変わってきます。PENTAでは、そこを「音楽を聴く」という行動と繋げました。

今後ここのXに、環境保全のための行動などを繋げると、企業間で評価されるプロダクトが出てくるような可能性も感じます。

GamiFiのトークンエコノミーの継続性に関する考察は、次のnoteで深く考察されていて、いい記事でした。紹介します。
» 爆伸するSTEPNは、世界を変える「X to Earn」の序章である

PENTAの運営に関する情報

投資するサービスの運営会社情報を調べることは、詐欺プロジェクトを回避する上でも重要なことです。リサーチしていきます。

PENTAの運営は怪しいか?

PENTA運営には、下記ツイートのような疑問も届いています。

詐欺プロジェクトも多いのがWeb3業界なので、このように疑いの目をもっておくことも重要です。

ただし、僕の個人的な意見では、次のような印象です。

  • WEBサイト:まだサービスを立ち上げ中なので、準備中
  • 出資情報ない:WEBサイトはないものの、PR Timesに会社情報はある
  • ローンチ前に日本語での投稿:運営日本人なので、今回は問題なし

運営者の学生のTwitterを見ていると、運営会社もわかります。

PENTAの運営会社について

PENTAの運営会社情報は、PRTimesを見るとわかります。
» 株式会社ウォールオブデス、Web3領域への事業転換のお知らせ

  • 運営会社:株式会社ウォールオブデス
  • 設立:2020年12月21日
  • 代表取締役:堤真聖
  • 創業時の事業:日本の音楽業界
  • ミッション:音楽領域で世界一の企業になる
  • ピポットして:Web3×音楽

個人初のDAOではなく、株式会社として取り組むWeb3チームです。

プレスリリースも出されていて、会社名も代表の名前も、ちゃんと出ています。ちなみに、プロダクトのWEBサイトはなくても、法人のWEBサイトはきちんとありました。
» 株式会社ウォールオブデス 公式サイト

このサイトを見ると、デリバリー注文の一元管理サービスやライブ参戦記録アプリ、店舗DX支援サービスなど、この会社がいくつものサービス立ち上げに挑戦されていることがわかります。

Web3音楽プレイヤーPENTAのこれから

プロダクトの状況

現在は、ハッカソンを目指して進んでいるようです。水嶋ヒロさん含め、すごく期待されているプロダクトなのです。この調子で、日本発世界で挑戦してほしいです。

水嶋ヒロさんのツイート。

discordコミュニティの様子

discordはこの記事を書いている2022年4月25日早朝時点だと、設立されているもののまだ動いていません。ただ、これは僕がこの記事を書いているのが早すぎるだけなので、これから活発になるはずです。

次にどんなX to earnが出現するか?

次は、「貧乏ゆすり to earn」かもしれませんね。※ネタです

僕としては、自然環境保全やSDGsのような、なかなかこれまでの資本主義に組み込みずらかったものを行動要素としてXに組み込んだプロダクトの出現を祈っています。
自分で事業を立ち上げることもできるよう、引き続き、情報収集していきます。

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