第2のSTEPN?Sweatcoinについて解説!【ブロックチェーン対応予定】
CryptoBellでWeb3に関する動向を扱っている、KOYAです。
最近は、”Move to earn”のブロックチェーンゲーム、STEPNが話題になっています。これまでクリプトに触れてこなかった非IT層を取り込んでいます。
そして、先日「第2のSTEPN?」と呼ばれる、Sweatcoinを知り、数日使ってみました。この記事にて、実際に使ってみた感想や、これからブロックチェーン対応して”Play to Earn”ゲームになることなどを解説していきます。
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Sweatcoinとは?
iOSにある、「iPhoneやApple Watchの歩数計に連動してアプリ内でポイントが生成される健康アプリ」です。
Move to earnのSweatcoinのアプリをインストールしました🐵
— koya-web3.eth (@thor_ind) April 19, 2022
獲得できるトークンは、まだSTEPNのようにブロックチェーンに乗ってないです。それゆえに、別のトークンに変える(つまり稼ぐ)ことはできません。ただし、これからクリプト対応の予定があるとのことなので、お試ししてみます。 pic.twitter.com/8PESNa0zyt
Sweatcoinの基礎情報
Sweatcoinは2016年にイギリスで公開された無料・日本語対応のアプリです。世界中で6,400万人のユーザーがいるとされていますが、日本では普及していません。
1,000歩歩くごとに、1SWCが生成され、1日に1万歩分(10SWC)までSWCを生成することができます。
Sweatcoinのビジネスモデル
歩数に連動してユーザーにポイントを付与、そのポイントは後述の特典と交換できるとなると運営が損しそうです。ビジネスモデルはどうなっているでしょうか。
結論としては、WEB2.0の広告モデルになってそうです。というのは、1,000歩いて1SWCを獲得するよりも、アプリ内で広告を見たほうが手早くSWCを獲得できるからです。
SweatcoinはSTEPNとどう違うのか?
ここは表で見るとわかりやすいです。
アプリ名 | STEPN | Sweatcoin |
トークン/ポイントが生成される条件 | “移動距離”に連動 | “歩数”に連動 |
ブロックチェーン対応 | 済み(Solana) | これから(2022年夏予定) |
大きな違いは上記の2つです。
STEPNは、”Move to Earn”と呼ばれる通り、「移動距離」に紐づいてGSTというトークンが付与されます。一方で、Sweatcoinは歩数に連動します。
STEPNとSweatcoin併用することも可能で、日常生活で意識せずとも歩くので、Sweatcoinをプレイすることの負荷は非常に軽いです。
ブロックチェーンに対応しているかは、これまでの「ゲーム」から「稼げるものになる」という点で大きく違います。そして、技術的にも深堀したいところなので、後述します。
Sweatcoinはブロックチェーンに乗っかっているのか
図中に掲載したように、Sweatcoinのブロックチェーン対応は、これから(2022年夏)です。
ブロックチェーンの話は、「トークンやポイントを何に使えるか?」という観点からみると理解しやすいです。
STEPNが稼げるブロックチェーンの仕組みはどうなっているのか
STEPNは、Solanaというブロックチェーン上に構築されているDAppsです。
DAppsとは、Decentralizedなアプリケーション(分散型アプリ)のことで、ブロックチェーン上でスマートコントラクトを利用することで実現できるアプリケーションであることを指しています。
ビットコインというブロックチェーンでは、BTCという一つの仮想通貨の動きを台帳に記録していくことしかできませんでした。
ですが、イーサリアムというブロックチェーンでは、スマートコントラクトという機能でプログラムをブロックチェーン上で動かすことができます。それゆえに、DAppsという、ブロックチェーン上で動くアプリが出現しました。
Solanaはイーサリアムの競合のブロックチェーンなので、イーサリアム同様のスマートコントラクト機能を搭載しています。
DAppsであり、スマートコントラクトを搭載しているということは、ある条件をクリアしたときに自動でトークンを付与されるプログラムを利用できるということです。そして、そのトークンはブロックチェーンを使って別のトークン・仮想通貨と交換できます。
STEPNでは、”移動した距離”という条件をクリアして付与されたGSTを日本円までブロックチェーンを使って交換していくことで、稼ぐことができます。
Sweatcoinはブロックチェーンに対応していないので…
STEPNと異なり、Sweatcoinは2016年からあり、ブロックチェーンに対応していないアプリです。DAppsではないので、最終的にリアルマネー(FIAT通貨)に換金できるようなトークンを扱っていません。
そのため、この記事では意図的にSweatcoinで獲得できるSWCを”ポイント”と表現していました。
Sweatcoinのポイントは何に使えるのか
現状SWCは、アプリ内でNETFLIXやamazonギフト券、Airtag、寄付、外国語の学習チケット、お茶などと交換することしかできません。我々は日本人なので、イギリスで作られた外国のギフトをどこまで受け取れるのか謎です。
ただし、AppleやAmazonと商品提供の提携ができているところをみても、さすがユーザー数が多いだけのことがあるなと感じます。
ではなぜSweatcoinに注目したのか?
2022年夏にブロックチェーンに対応することを発表したからです。
仕組みとしては、これまでに獲得したSWCに対して、「1SWC=1SWEAT」となるような比のブロックチェーン上のトークンを割り当てる方針だそうです。
つまり、この調子でSWCを蓄積していくと、将来的に交換できるトークンの量を増やすことができるようになります。
さらに、DAppsあるあるなのですが、初期ユーザーには「エアドロップの権利」が与えられ、さらに追加のトークンを請求できることがあります。
まだSweatcoin公式からエアドロ情報が発表されたわけではないのですが、クリプト対応の待機リストということでメールアドレスをアプリ内で登録できるので、そこからエアドロップに繋がる可能性があります。
ちなみに、アプリは下記からダウンロードできます。
アプリはこちらhttps://t.co/CWBOw1us3x
— koya-web3.eth (@thor_ind) April 19, 2022
Sweatcoinから考察する、ポイントとトークンの関係
今回Sweatcoinをなぜ記事で取り扱ったかというと、「WEB2.0で発行したポイントを後からWeb3のトークンに紐づける」という取り組みが興味深かったからです。
これは、日本でいうと「1楽天ポイント=1RKT」でブロックチェーン対応させるようなものです。日本でこれをやると税制上どうなるのか?課税されるのか?非常に気になります。
おそらく資金調達として課税され、やるメリットはないのですが、深いですね。。
日本ブロックチェーン協会(JBA)理事のアラムさんにも質問してみました。もし回答いただけたら追記します。
P.S.
アラムさんに聞いたところ、下記のようにお教えいただきました。
- 一般的なポイントがトークンになっただけでは課税対象にはならない
- 楽天ポイントは金銭的価値を持つポイントなので、トークンに変換すると、円でトークンを購入したとみなされて(日本においては)帳簿上は課税されるはず
金銭的価値のあるポイントとないポイント、トークンの取り扱いの違いが非常に興味深いです。
Sweatcoinと併用できるP2Eアプリは?
STEPNとステラウォークがあります。
STEPNについて
本記事で何度も出てきているSTEPN。
SolanaとBSC(バイナンス・スマート・チェーン)に対応しており、購入したNFTスニーカーを用いて歩くことで報酬のGSTを獲得することができます。GSTをUSDCと交換することで、ドル化できます。僕もプレイしています。
ステラウォークについて
ステラウォークもSweatcoin同様に、iPhone内の歩数計と連動してポイント(ジェム)を獲得できるアプリです。2022年の1月に登場しました。
ジェムはXLM(ステラルーメン)というトークンと交換でき、XLMはGMOコインなどの国内取引所まで送ることができます。つまり、Sweatcoinが対応しようとしていることが先にできているアプリです。
※トークン換金のための窓口として、GMOコイン は作っておきたいです。
ジェムは1日に8,000歩分まで獲得でき、広告をジェム受け取り時に見るとポイントが2倍になります。Sweatcoinよりも若干面倒ですが、資産価値のあるポイントを獲得できるのでありでしょう。
ブラウジングをしてBATを獲得できるBrave、歩いてGSTやXLMを獲得できるSTEPN、ステラウォーク。Web3の世界でどんどんX to Earnの世界が広がっています。
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